ナミナミ少女の日常

心の波が激しい女の子の日常。

その少女、テリちゃん断ちをする

テリちゃんは私のことを気にして四月下旬から毎日病院の近くに来ていたが、いっしょにいたところを数人の看護師さんに見られたようで、なかでちょっとした問題になっている。と、今日のカウンセリングで山崎さんに言われた。最初はびっくりした。見られてたとは、でも病院の超近場で会っていたわけだし見られても不思議ではないな、と思い、落ち着いた。
テリちゃんは私の友達?親友?同志?そんな何かのカテゴリーに簡単にはめたくないのだけど。私はテリちゃんに対して、性別を越えた何かを感じている気がする。テリちゃんに対して感じている思いは恋ではなく、家族に対して抱くような愛に近い。愛にはいろんな種類(愛ver.1や愛ver.2など愛にはいろんな種類がある)があるが、テリちゃんに対して抱く気持ちは、思いやりの心なのかもしれないとさっき思った。
病院が心配しているのは、テリちゃんと親密になることや、性行為をして男と女の関係になってしまうこと。なぜそれを心配されるのかというと、私には気分障害があって、気分の波があるのでそれにテリちゃんとの関係が加わると何か治療に悪影響が出てしまうのではないか、ということらしい。それと、私以外の患者の例では、性行為を自傷行為としておこなってしまう患者もいるらしく、私は男女関係(パトロンと関係をもち妊娠して中絶したこと)とODとリストカット(自傷行為)を理由に入院しているため、そこの観点からも見られている。自傷行為として今までに性行為に及んだことがあったかと聞かれたけど、よくわからなかった。
山崎さんと話したあとに、小高主治医らと話し、入院中は病院の外でテリちゃんに会わないこと(ロビーで会うようにする)、テリちゃんに対して強く親密な思いが出てきたら報告すること、(これは今まで通りだが)しにたいとか傷つけたいとかそういう気持ちが強くなったら報告すること、簡単にこれらの約束を守ることを約束した。

父親からこの件について許可が降りるまで、テリちゃんには会えない。まさにテリ断ちをしなければならないということだ。
寂しいけど、不安よりも安心している。きっとテリちゃんと私の関係は、会えなくなったくらいで簡単に途切れるものではないから。私はそう思っている。会えない間は、自己のするべきことをこなし、ときどきお互いのことを考えてお互いのことを思いあうのだろう。思いやりの気持ち。